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で、結局これは勝手に飲んでも良いの?

みなさん、旅行は好きですか?



私は出不精なので、見知らぬ土地に行ったりするのはあまり好きじゃないのですが、ホテルに滞在するのは好きです。

綺麗なお部屋に、大きなベッド。真っ白なシーツに転がるのは新雪を踏むが如く、気持ちが良いものです。

自炊する必要もなければ、汚れた調理器具やお皿を洗う必要もありません! 天国はここにあった。


しかし、ここはニュージーランド。当然、レセプションは英語話者。


チェックインするのもチェックアウトするのも全部英語。可能な限り英語を避けたい私は当然、すべて私の英語の先生に頼りっぱなしです。

もうちょっと自信がついたらトライしてみるから! と思ってもいない事を嘯いて英語を話すべき機会を永続トラップを発動して粉砕!

そんなんだからいつまで経っても英語が出来るようにならないんだって? そんなこと知っている。知っていても、嫌。ゆっくり頑張るから急かすんじゃないやい。


まだあわてるような時間じゃない🙂‍↔️


人にはタイミングってもんがあるのである。

チェックインを華麗にスルーし、意気揚々とお部屋に入って見つけたのはまさかの「NESPRESSO」!

ホテルにサービスで置いてあるドリンクってほとんどがインスタントだと思うんだけど、こちらのホテルはすごい。

ちなみにこのホテルの名前は「AVANI」。別記事にもう少しこちらのホテルについて言及しているので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください👀


チョコレートの血が流れコーヒーの汗をかく不健康の権化である私は、早速コーヒーを淹れようとした。

その時に気づいた。気づいてしまったのである。

なにこれ。


いや、分かる、分かるぞ。きっとこれはNESPRESSOについて書いてあるんだろう?? だってcoffeeって書いてあるもん。


"On arrival, enjoy complimentary coffee pods on us."

私だってさすがにちょっとくらいは分かるのよ。"arrival"が"到着"的な意味でしょ?で、"coffee pods"が多分、あのコーヒー豆が入っているカプセルみたいなやつでしょ?

でも"complimentary"って何? 正直、この"on us"ってのもよく分からん。”私たち(ホテル側)から”ってことか? そりゃそうだろうよ、君たちが用意してるんだから。

と、完全に混乱。これは「無料で飲めるものなのか」はたまた「有料で飲むものなのか」。さて、どうしたものか。


こういう時は次の文章も読んでみるべきだよな、と分からない箇所は飛ばして頑張って読んでみることにした。


"Please contact reception if you wish to purchase more during your stay."

よし、ifより前の文は”もし〜だったら受付とコンタクトとってね”ってことで、次。

”to purchase”……なんて事だよ、あらゆる場所でよく見かける単語のはずなのにイマイチ覚えてないんだわ、この”purchase”。

なんだっけ? 動詞なのは分かるんだよ、toの後にきてるから。ええと、「買う」とかそんなんだっけ?

そんで、”more during your stay."は、おまえのステイしている間、、? とすると、多分”more”は前の文の所属?→ ”to purchase more”で、「もっと買いたいなら〜」的な?


よし、後の文章を読んでも結局無料なのか、有料なのかは分からなかったな!!

ちらり、と視線で助け舟を要求してみるも、英語の先生は目の前でニヤニヤしている。

これはダメだ、絶対教えてくれない。自分で調べろって顔に書いてある!


ということで、仕方がないのでお勉強開始。やるからにはちゃんとやろう。だって誰かと話すわけじゃないし、5文だけだし。


”complimentary” とはどういう意味か?


complimentary(adj.(会社・ホテルなどから)無料で提供される)

……つまり、それって”free”じゃん。なんでそんなややこしい書き方するかな!?

既にイライラしつつ、気になるものは気になるので”free”との違いを調べてみました。


▶️complimentary

文脈: サービスや商品が「おまけ」や「感謝のしるし」として提供される場合に使われることが多い。

ニュアンス: 「贈り物」や「サービス」としての意味合いが強く、よりフォーマルな印象を与える。

▶️free

文脈: 一般的に使われ、単に「料金がかからない」という意味。

ニュアンス: よりカジュアルで広範なシチュエーションで使われる。


結論、“complimentary” は特別なサービスやおまけとしての無料、“free” は単に料金がかからないことを示す、ってことらしい。


それなりに良いホテルで” FREE! ”って書くのは品がない、って感じなんだろうか? 英語難民には不親切設計でつらい……

とはいえ、さすがのNESPRESSO、インスタントとはわけが違います。美味しい、美味しいのである。

ややこしい英語も許してしまうほどに……Avaniさん、美味しいコーヒーを用意しておいてくれて、ありがとうございました🙏


<英文>

Adventure awaits. But first, coffee.

On arrival, enjoy complimentary coffee pods on us.

Please contact reception if you wish to purchase more during your stay.

We hope you have a great stay.

<日本語訳>

冒険が待っています。しかし、まずはコーヒーです。

到着時に、私たちからの無料のコーヒーポッドを楽しんでください。

滞在中に追加で購入をご希望の場合は、レセプションにご連絡ください。

私たちはあなたの滞在が素晴らしいものとなるよう願っています。


という感じでしょうか?


NESPRESSOのコーヒーで一息つきながら、勉強の成果を英語の先生に見せると、もう一つためになる事を教えてくれました。


"It's on me."とはどういう意味か?


普通に訳すと「それは私の上にあります。」となると思いますが、「on me」には文脈によっては「責任や義務、負担などを自分が引き受ける」という意味になるそうです。

なので、もし誰かと食事などに行った際に「It's on me. 」と言われた場合、「これは私のおごりです。」という意味になるそうです。

それを踏まえると、先ほどの英文で使われている「On arrival, enjoy complimentary coffee pods on us. 」は、”complimentary”が分からなくても”on us.”の部分で、コーヒーが無料であることが分かるそうです。ナルホドー

また、教えてもらった後、ちょっとずつ進めている『Duolingo』でも”It's on me.”という例文が出てきました。ちょっとずつ覚えられると良いなぁ……



ちなみに一番上に書いてあるこの英文” Adventure awaits. ”の” await ”の品詞が分かりますか?


動詞の単語の頭に”a”が付いていると"awake"や"asleep"のように、形容詞かな? と思ってしまいますが、”await”は形容詞ではありませんでした。


await(verb.待つ)

は? 既に wait = v.待つ という単語があるが????


▶️await: より文語的でフォーマルな印象になる。

▶️wait: よりカジュアルで、一般的に使用される。


また出た、フォーマルな単語!

私に謝れよ、英語には敬語がないから勉強は簡単だって言ったやつ!!!

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Chisa

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英語を話すのが苦手と感じるのは、ごく普通のこと!

みなさんは日本人以外のコミュニティとの関わりはありますか?私は全然ありませんでした。否、つい最近まで無いと思っていました。というのも、私がオークランドのCBDに住んでいた時は、ただの日本食レストランで働き、ニュージーランドに居ながら日本語しか喋らない日々が続いていました。接客が嫌いすぎて、キッチン業務以外で仕事は探していませんでした。必要に迫られてホールに出ることがないわけではなかったのですが、喋るのが嫌いすぎて、ホールに出るのはほんのごく僅かでした。考えてみれば、私は内向的な人間なので、日本人と喋るのもあんまり好きじゃありませんでした。そもそもコミュニケーションというもの自体に向いていなかったです🥲ちなみに、「私は内向的な人間です」と言いたい時は「I am a shy person.」とか「I am shy.」とも言えますが、「I am an introvert.」とか「I am an introverted person.」とも言えるみたいです。オンライン授業で知った新たな単語introvert(n. 内向的な性格の人)↔︎ extrovert(n. 外交的な性格の人、社交的な人)英語の上達が早いのはもちろん「extrovert」な人ですよね! オンライン授業の先生にも何度も言われています。「英語の上達にはやはりアウトプットが必要です。バス停などで出会った見知らぬ人とSmall Takeをしてみましょう」と。バス停で出会う人とは基本的には二度と会うことはないので、気兼ねなくいっぱいしゃべって間違えましょう! だそうです。とはいえ、そんなこと出来ないんだよな!! そもそも私がその「見知らぬ人」だったら、知らない人から話しかけられるのがそもそも怖いです🤢そんな英語嫌いの私も、ど田舎に引っ越した際に必要に駆られて、英語漬けになってしまった時期がありました。そう、つい最近まで、田舎のモールのフードコートで働いていました。働いていたお店は日系企業でありながら、場所が場所だけにスタッフは全員現地の人。現地の大学に通っている大学生だったり、フィリピン人の主婦のお姉さんだったり、香港人のお姉さんだったり。日本人はというと、お店に全然来ない上司だけでした。そんな中で働いていたら、英語を使う以外の選択肢はありません。ストレスで胃を荒らしながらも、頑張って英語を話す努力をしていました! ありがたいことに、スタッフさんの人の良いこと、人の良いこと。頑張って喋ろうとすれば辛抱強く待ってくれるし、接客で困ったことがあると他の作業中でも手伝ってくれたり。嫌な顔せず何度も言葉を変えて業務内容を説明してくれたりして、初めての職場とは大違いで、えらくびっくりしました。仕事内容も重要だと思いますが、結局は現場の環境が第一だな〜と実感した職場でした。そんな良さげな職場を辞めてしまった訳で、また英語を使わずに済む毎日に逆戻り。頑張ってオンライン授業は週一で受けているものの、ダラダラ適当に過ごしている時にめっちゃ優しい香港人の元同僚からメールをもらってしまいました✉️英語読むの嫌〜と思いつつ、Google翻訳にポイッ! そこに書いてあったのは「マーケットでチョコレートを買ったから受け取って欲しい。ランチでもどうか?」との文字! ひ、ひぇ〜〜!! う、嬉しい! もちろん嬉しいが、なぜ……? え〜……正直、現場の空気は悪くなかった、というかスタッフ同士はめちゃくちゃ仲が良かった職場で、たま〜にメールのやり取りはしていたし、お店の近くに行く時はドリンクなどの差し入れをしたこともあった。が、会ってランチとなると話は別。だって2人っきりってことは、ずっと英語で会話しなきゃいけないんでしょ? 仕事を離れてプライベートで、って結構ハードル高くないですか??とはいえ、そんなメールをもらっちゃったら断るわけにもいかず、「いつでも良いよ〜」と返信しました。大事にしたい、小さなつながり。実際に会ってみたけど、やっぱり英語での会話って大変。私も相手もノンネイティブで、英語は第二外国語。伝われ〜伝われ〜と悪戦苦闘し、たまに翻訳機を使いながら一生懸命コミュニケーションを図りました。伝わっているのか、ちゃんと聞けているのか、間違って解釈していないか、という不安はいつもあって、めちゃくちゃ真面目に聞くことに集中して、なんて言ったら良いか、めちゃくちゃ頭を悩ませました。結果として1時間くらいしゃべっていたのかな? 大変だったけど楽しかったし、謎の充実感もあって、その日は疲れて大爆睡。いや〜、頑張ればできるものだな、と自分をいっぱい褒めてあげたい気持ちでいっぱい。そして相手にも感謝の気持ちでいっぱい。というのも、帰る際に相手が漏らした一言にハッとしたわけです。「I can't believe I was able to speak English for an hour.」みたいに言われたんだったかな? 彼女は私よりずっと英語が上手ですが、彼女も苦手意識を持っていたみたいです。ノンネイティブ同士でしか分かり合えないことがありますよね。聞いてみると、そもそも私を誘うのも少し抵抗があったみたいで、「I was worried because I had to speak English.」と告白してくれました。ずっと不安だったみたいで、彼女と合流する前の私の心境と完全一致! そんな不安に思っていながら誘ってくれたのか、この人。つらい、つらすぎる。なんて良いやつなんだ、元同僚。私にそんな価値はないが、そう思ってもらえたんなら私も努力しなくちゃな、と。だってこんなありがたいことって、そうそう無いよね。感謝しかないんだわ。あと、英語に抵抗があったり、不安に思ったりするのはみんな一緒なんだなって、少し安心しました。それぞれのレベル感はあれど、難しいものは難しいし、大変なものは大変です。「会いたいけど英語喋らなきゃいけないの、心配だな〜」って、結構みんな同じように思ったりするんだな〜と再確認しました。そんな中で、自分を気にかけて、なおかつ声をかけてくれる存在って、どれくらい貴重なんだろう? 私だったら絶対やらないし、やりたくても出来ないだろうな、なんて思ってしまって少し自己嫌悪。私も、「英語で話すの、嫌だな」と「あの人、今元気にしているかな?」のジレンマと戦う必要があるのかもしれないですね💪ちなみに、なぜかエプロンとチョコレートをもらいました。チョコレートは美味しかったのでここで自慢しておきます。ちょこ、おいしい🍫

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